のんびりりんちゃんリハビリ日記

娘、りんは両下肢麻痺があり上手に歩けませんが、本人なりにのんびり発達しています。

保育園最後の運動会

先月の話ですが、保育園最後の運動会がありました。
もうね・・正直全然期待してなかったんですよ。
年長ともなると、周りの子の運動能力の差は格段に開いているし、なんとか補助の先生についてもらって難しい競技をやりこなすのだろうなと。。


家にいる時も、
私:「運動会なにやるの?」
りん:「・・・。リレーとねえ、なんか踊ったりしてるよ」
私:「大丈夫なの?練習してる?覚えたの?」
りん:「あんまり覚えてない」
私:「ちょっとやって見せてよ」
りん:「やだ。わかんない」


・・まったく無関心な様子で答えるりん。。
おいおい!大丈夫なんですか!?


そんな感じで、毎年毎年不安な運動会の日がやってきました。


当日、恥ずかしながら目覚ましセットするのを失敗してしまい、家族揃って寝坊。
お弁当等はないのでまだ良いけど、髪もぼさぼさのまま参加することになりました・・。


【開会式】
いつもは先生と手をつないで行進をしているりんでしたが、
今年は手を繋がずに一人で歩いていました。さすが年長ですね。
準備運動は年長さんがお手本で前に出て行っていましたが、これも補助の先生なく慣れた様子で出来ていました。準備運動中、ぼけーっと突っ立っているだけだった2年前が懐かしい。。


【4,5歳児合同お遊戯】
年中さんと合同でソーラン節をやりました。
ソーラン節って、基本ガニ股立ちで腰を低くする体制が多いのですが、基本内股のりんは中々厳しい様子でした。

おじいちゃんのような動きになっていましたが、本人なりに頑張って動いていましたよ。
でもソーラン節自体が難しいのか、4歳児と合同の為か、何が正解の動きなのか解らない位皆揃ってはいなかったのであまりりんも悪目立ちはしてなかったです。


【4,5歳児合同全員リレー】
前はオープニングランナーで乗り切ったりんですが、今年は皆の半分の距離で参加させて頂きました。その分多く走ってくれたお友達に感謝です。
りんの所為でビリになったら申し訳ないなと思っていましたが、3チーム中2位だったのでとりあえずホッ。



【親子競技】
毎年鬼門の親子競技です。
りんが親と一緒で甘えている所為か大泣きされたり途中であきらめてコースアウトされたり・・。毎年大変な思いをしていたので今年は旦那に参加してもらいました。(笑)
広げた新聞紙にボールを乗せて親子で走り、その後子供は両手を付いて、親は子供の足を持って手押し車。折り返し地点まで来たら抱っこかおんぶで戻る・・というコースです。


手押し車は予想通り1メートル位で手ががくっと折れてしまいました。再びチャレンジするもまた2メートル位でガクッ。先生に「無理しなくていいですよ」と言われて、その後は抱っこでダッシュ。
そんなんでもりんのチームはビリではなかったので、バランスの良いチームだったのだと思います。


【ラスト・年長さんのお遊戯】
毎年涙を誘う年長クラスの競技です。
組体操やらパラバルーン等、さすが年長さん!というものを見せてくれます。
はあ・・でもりんが年長になってもこんな難しいこと出来ないだろうな・・と、諦めていたのも事実。。


今回のお遊戯の内容は、セカイノオワリの『HeyHo』の曲に合わせて、傘を使ったお遊戯でした。
傘なんて・・普段雨の時もカッパしか使わないりんが大丈夫なの?使い方わかるの?持って移動出来るの?と不安でした。

でも予想外に、これも毎年りんの真後ろに控えている黒子補助の先生がいませんでした。
体幹がふにゃふにゃのりんにとって傘を振り上げるのは重いだろうに、不器用ながらもきちんと音楽に合わせて動いていました。覚えてるじゃん!心配させやがって!


なんだか、1歳児の頃泣きわめいて抱っこしながら参加した思い出。
2歳児でやっと一人歩きでゴール出来た思い出。
3歳児での、変な「いちについて」のポーズ。
4歳児での、断トツビリでもニコニコで徒競走をしていた表情。
一気に走馬灯のように思い出してきて、ぶわあああ!と涙が出てしまいました。


パパ「いやあ、よかったねー。ちょっと感動しちゃったよー・・」


「ぶふっ・・・・ぶほっっ・・・(泣」


もう人目も憚らず鼻水垂らしながら号泣してしまいました。


頑張った!頑張ったね!
のんびりながらもちゃんと成長してたね!


閉会式も、先生の手繋ぎなくちゃんと行進していました。




先生「下手にりんちゃんに付いても、大丈夫だよと嫌がっていたので、今年は離れて見守る事にしました」
「ありがとうございます!頑張る姿を見て泣いてしまいましたー!」
先生「よかったです!」


泣くことはないと思っていた運動会でしたが、嬉しい誤算でした。
運動能力のない子でも、本人なりに成長している姿を見ると、やっぱり感動出来るんですね。
色々考えて下さった先生方に感謝です。